30年以上前、自分がMacを買った理由の一つがDTMをしたいから、だった。
当時は、Unicorn社のPerformer、Steinberg社のCubase、Opcord社のVisionが3大「デジタルシーケンサー」だった。先の2つはいまだに製品として存在しているが、私は消滅したVisionを使用していた。大学生にとっては高価だったため、アメリカに旅行する同級生にお願いして英語版を入手した思い出がある。
カセットテープを使用する、確かYAMAHAのCMX100だったと思うが、4チャンネルのMTR(Multi Track Recorder)を使用して、ピンポン録音を行って1曲を仕上げていくというものだった。
Sound&Recordingという雑誌(今も存在する)を熱心に読みながら、打ち込みやら録音に関する知識を身につけようとしたものである。
懐かしい思い出なのだが、その後もMacは使い続けてきたし、カセットテープのアナログ録音から、ハードディスクレコーディングに移行して一気にDTMがお手軽になっていくのを横目では見ていた。そのうちMac・iPad・iPhoneにガレージバンドが無料でインストールされるようになったし、DTMは随分お手軽になったということは知っていた。
しかし当時やっていた身としては、DTMで一曲作るには、時間が取られることも意識しており、2005年頃初駐在で機材を手放した後、結局DTMに手を出すことはなかったのである。
その後、結婚して子供ができて子供がピアノを始めたころ、童謡を弾き語りしたり、伴奏をするためにFernandesのZO-3を買ってみた。そうすると、久しぶりにDTMの真似事をやってみたくなり、機材を買うことにした。
オーディオインターフェース:Steinberg UR22C Recording Pack
オーディオインターフェースは定番のSteinberg UR22C、これにヘッドフォン、マイクをセットにしたパックを購入。DAWとしてCubaseの簡易版がついてくるので、このパックを買えばDTMがいきなりできるとうたわれている製品だった。Steinbergは2025年頃にハード製品群がYAMAHAにリブランドされたので、中身は同じままYAMAHA URX22Cというモデルに名前が変わっている。但し、この「レコーディングパック」はYAMAHAになってから(多分)もうない。
最近になって新しいモデルが出ているようだ。YAMAHA URX22
MIDIキーボード: KORG nanoKEY Studio
nanoKEY Studio - MOBILE MIDI KEYBOARD | KORG (Japan)
鍵盤は演奏できないので、ドラムパッド等を兼ねる形でこちらを選択。安っぽい素材感はいただけないものの、Chaos Padが付いていたり、おもちゃ的にはかなり楽しい。
DAW: Logic Pro
この20年の随分早い段階でVisionが消滅したことは知っていた。Cubaseなども使ってみたいとは思っていたが、先ほどのパックについてくるのはLE版という簡易版。初心者なのでどれでも大して変わらないだろう、またiPadなどとの相性も良いだろう、ということで、一番価格の安いLogic Proを選択。
音色もパターンもエフェクタもミキサーも最初から全部入りで、それぞれ全ては到底確認できないほど種類がある。自分が欲しい音を探すだけでも途方に暮れるが、夢のような環境であることは間違いない。
また、最近のLogicはDrummerとかKeyboard Playerなどにより、適当な伴奏を自動でつけてくれたりするので、メロディーラインを入力するだけでも、それなりに聞けるものがチャチャっと作れる。当時は簡単なドラムパターンでも一から入れていたのだから、便利という他ない。
一つ嬉しい発見は、iPadやiPhoneにLogic Remoteというアプリがあり、MacでLogic Proを動かしながらこのアプリを使うと、フィーダーやキーボードなどを表示させてタッチスクリーンで直感的に操作することができる。iPadのLogic Remoteがあれば、当初検討していた Korg「nanoKONTROL Studio」などは必要ないと感じた。
30年ぶりに触るDAWの操作はなかなか難しいのだが、最近はAIがあるので、分からないことが出てきたらAIに聞けば大抵正解を答えてくれるのでありがたい。
というわけで、なんでも作れる環境は出来ているのだが、1曲完成させられるのはいつになることやら。
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